【長唄 二人椀久】
こんにちは!
新潟県で日本舞踊教室をやっています、花柳 幸結耶(はなやぎ こうゆううや)です。
「二人椀久」は初めて師匠と二人立ちで踊らせて頂きました。
とても幻想的で、優美で、夢の中にいるような、また、もの悲しいところもある踊りです。
登場人物は椀屋久兵衛(男役/椀久)と遊女松山(女役)です。
椀久は商家の若旦那。足しげく廓へ通います。
遊女松山に会うために。
椀久は松山に夢中になり、入れあげます。
困った家族は椀久を座敷牢に閉じ込めてしまいます。
松山に会いたくて会いたくて仕方がない椀久は松山の幻を見ます。
松山と一緒にすごした時間、廓での遊びを思い出し、夢見心地です。
しかし、ふと気がつくと松山の姿はなく、愛しい松山が身に着けていた打掛だけを
抱いていました。
椀久は恋に狂い、悲しみに暮れるのでした。
この踊りでは松山は生身の人間ではなく、幻です。
椀久に夢を見させる存在として踊るのがとても難しかったです。
遊女になりきるために、自信と品位と色香を身にまとうように頑張りました!
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